戦略としては基本的には
序盤は歩兵を展開して占領していく。 この際、手近なところから占領していくのではなく、 第1陣は輸送部隊に乗せてできるだけ遠くまでいかせて、そこで敵をくいとめる。
そして後は、近くの都市を歩兵で占領しながら前線に戦力を差し向ける。 最初は安価で早いうちから作ることができ機動力のある軽戦車を出して 敵を食い止め、後から中戦車などを応援に行かせる。
戦局の有利不利はお金に換算して考えるといい。 この考え方でいくと、 戦局を有利にするということは、敵より多くの収入を確保しつつ、 お金に換算して自軍より多くの損害を敵軍に与えていくということである。
前線をだんだん前に進めていき、前線よりもこちら側になった (敵の)都市を次々と占領していく。 この時大事なのは占領する歩兵が最前線に出ないようにすること。 邪魔されるとなかなか占領できない。 ここはひとつ、前線では敵を退けることだけに専念して、 占領は前線の部隊に守られた状態で行いたいところである。
敵を首都まで追い詰めたら敵の工場などを自軍の部隊でふさいでいく。 こうすれば敵はたとえ資金があっても部隊を生産できなくなる。
「部隊全滅」に持ち込んでもよし、首都に歩兵を侵入させて「首都占領」にしてもよし。 たいていはほぼ同時に成立する。
空軍が使える場合は、戦闘機を数部隊作って制空権を確保した後、 爆撃機を使って敵を追い詰めていゆけばいい。
常に歩兵を作り続けていれば、 毎ターン前線に歩兵が到達するようになるので輸送は不要になる。 歩兵の一部だけを輸送してもしかたないから。
地上部隊は都市に入ると地形効果が得られる上に、 自軍の都市なら回復しながら戦うことができる。 逆にこれを敵にやられると、その部隊を排除するのがかなり厄介になる。
そこで、敵が都市に入るのを阻止するために自軍の輸送ヘリや戦闘機など 地上戦に関係ないユニットまで敵が入っていきそうな都市に入れるという 戦術が存在する。
歩兵を輸送する時、 先に輸送車を移動させて、そこに歩兵が乗り込む形にすると 距離をかせぐことができる。
資金的な理由などで輸送部隊と歩兵を同時に作ることが出来ない時には、 歩兵を作っておいて、次のターンに作った輸送部隊に乗り込ませる。 というよりは、資金や生産設備に余裕があれば、 次のターンに作る輸送部隊に乗りこめるように歩兵を作っておく。
降ろす時にも工夫することができる。
都市に降ろしても次のターンまで占領はできない。 つまり、次のターンに都市にたどりつけるところに降ろしさえすれば、 占領し終わる時は同じになるのである。
さらにいえば降ろして、次の次のターンまでに目的の都市にたどりつける場合、 降ろしてしまってかまわないのである。
より手前で降ろすことによって、より早く次の歩兵を迎えにいくことができる。
問題点としては降ろしてから敵の攻撃にさらされるという点。 しかし、乗せたままだと乗り物ごと被害をうけるという可能性もあるし、 攻撃にさらされるような状態では占領もままならないと考えられる。
また、乗り込む時には輸送部隊のいる地形の移動力を消費するが、 降りる時には、輸送部隊が存在する地形に制限はあるものの、 降ろす先の地形は輸送されるユニットが移動できる地形なら構わないので、 移動しにくい地形や防御効果の高い地形に降ろすことで、 距離を稼いだり敵の攻撃から身を守ったりすることができる。
敵の歩兵が都市を占領しようとしているとき、 こちらのターンで攻撃して1人でも減らせば 敵は占領にもう1日余計にかかることになる。 このことは敵に1000分の経済的損失を与えたのと同じ効果がある。 戦略上の損失もいくらかあるに違いない。
合流等による増援がない限り
占領された都市を放置しておくと1日につき1000敵に軍事費が入り、 それを阻止するにはこちらが占領し返すしかないので、 敵の占領は何としても阻止せねばならない。
たとえば、序盤で前線をいくらか無理して敵側寄りに張った時など、 こちら側の体制が整うまで苦戦を強いられることがある。 こういうときはいかに限られた少ない兵力で敵の進撃を妨害するかの 勝負となるわけである。 こういう場合はダメージを受けたユニットは下手に合流させるより 合流させずにおとりとして使えば、 合流した部隊を強力な兵器で破壊すれば攻撃は1回ですむが、 合流していなければ部隊の数だけ攻撃をする必要がある。
たとえば、前線で1人だけになった歩兵部隊が多数できた場合でも、 それらを合流させて10人のユニットを作るのではなく、 しきつめて敵の前に壁をつくれば、突破されるまでに 1ターンかそれ以上時間がかせげるかもしれない。
たとえば、1まで減った部隊が2部隊あったとすると、 合流して10まで回復させるのには5日かかる。 しかし、それぞれを5まで回復させてから合流させると3日ですむ。 費用は変わらないがターンが節約できるのは大きい。
特に広いマップの終盤では生産した部隊が前線に到着するのに時間がかかる。 そんな中で、台数の減ったユニットを合流させて10台のユニットを1つ作るよりも、 それらのユニットを回復させて前線で複数のユニットを手に入れた方が、 生産した部隊を前線に移動させる時間を節約できる。 台数の減ったユニットはまさに「前線にある工場」なのである。
都市にいてターンの始めに回復し、移動してより目的地に近い都市に 入ることができれば次のターンでも回復する。 回復が終わるのを待ってから移動するよりも効率がよい。
1ユニットで敵陣の真っただ中に突撃すれば当然そのユニットは敵のえじきとなる。 しかし、複数のユニットで突撃すれば敵の反撃は分散されるし、 突撃した時に破壊した分だけ反撃する敵ユニットも減少している。
当然のことだが自軍の被害は少ないにこしたことはない。 自軍の被害を最小限にするためにも、間接攻撃など反撃を受けない 攻撃を先に行い、 その後で数の減った敵ユニットを直接攻撃で蹴散らすのが 理想的である。
しかし、攻撃がとどく範囲の違いや攻撃が終わった後の部隊配置 (たとえば戦車の前に爆撃機を配置し、敵地上兵器の戦車への反撃を防ぐなど) などの都合から、そうしないほうがよい場合もある。
潜水艦は護衛艦と潜水艦以外からはダメージを受けないので、 敵の護衛艦と潜水艦を撃滅した上で敵の港を潜水艦で塞いでしまえば、 敵は艦船を作ることができなくなり、輸送艦や戦艦を安心して敵の 首都に近づけることができる。