マップ画像は用意していないので、上記の任天堂のページなどを探して下さい。
同上
みなさん「ファミコンウォーズ(以下FCWと略記)」というゲームがあったのを 御存じでしょうか。 あの外国人の兵隊が「ファミコンウォーズがでーるぞ」と かけ声を出しながら走っている印象的な宣伝もさることながら内容の方もとても面白く、 ファンになったのは自分だけではないはずです。
ちなみに自分はゲーム雑誌にFCWの紹介記事が出たのを見た時点で 買うことを決めました。
しかし残念ながらFCWのバックアップデータは消えやすかったそうで、 自分も御多聞にもれずデータ消失がもとでやめてしまいました。
1998年5月01日ついに任天堂から 「スーパーファミコンウォーズ(以下SFCWと略記)」が Nintendo Powersで売り出された。 FCWが発売されたのが 1988年8月12日だった(と思う)ので、実に10年ぶりの復活となるわけである。 このゲームがディスクシステムにおける「スーパーマリオブラザーズ2」 と同じ役割を担っているのはほぼ明らかだが、 それでも「64ウォーズ」が出たらNintendo64の本体ごと買いかねない くらいFCWが気に入っていた自分にとっては朗報だといっていいと思う。
さっそくやってみたのだが、いくつか違う点があった。 ここではそういった点について述べていこうかと思う。
コンピューター側の思考ルーチンは本体の性能が上がった こともあって格段に早くなったようだ。 おかげで、コンピューターのターンが終わるまで 1ターンにつき何分も待つ必要がなくなり、 ゲームが進むのもとても早くなった。 FCWのときは小さなマップでも5-6時間はかかっていたような気がする。 SFCWでは小さなマップなら2-3時間で決着がついた。
しかし、話はそれで終わりではない。 7人の将軍(思考ルーチン)のうち4人は普通のものらしいが、 残り3人の将軍には特典がついているのである。 (プレーヤーが自軍の将軍に選んでもそれらの特典を受けられる)
運がいいらしい。正確なことはわからないが、 戦闘時に生き残る数が多少増えるように思える。
御曹司という設定なのだろうか。 各ターンに占領している都市などとは別に軍事費が入る。
「配下のエリート部隊」というのは、 どうやら攻撃力が普通よりも高めに設定されるらしい。 普通に攻撃されると1台残るような場合でも、 ミスター・ヤマモトが指揮していると全滅させられる。 よく見ると戦闘画面の台数表示の横にレベルアップした 部隊にしかついていない勲章のようなものが出ている。
コンピューター側のBGMは対戦する将軍によって決められており 従って全部で7種類ある。プレーヤー側のBGMはその7つ(及びBGMなし)から 自由に選ぶことができる。
FCWでは収入にならなかったと思う。 FCWでは部隊生産は首都の周辺の都市でもできたような気がする SFCWではそういった都市は工場に置き換えられ、 そのかわり収入も入るようにしたのだと思う。 それによって首都のすぐそばにもともとあった工場からも 収入が得られるようになったので、首都からの収入を 4000から1000に減らしたのではないかと思う。
FCWでは車両も移動力が6あれば進入できたが、 SFCWでは地上兵器で川を渡れるのは歩兵と戦闘工兵のみとなった。 これは川が天然の防衛ラインを形成する 「フタゴジマ」や「チリヂリガワ」では戦略を完全に変えてしまう ものである。特に「チリヂリガワ」では橋のかかっていない 川によって両軍の車両部隊が完全に隔てられているので、 影響が大きいと考えられる。
FCWでは道路と平地は地形効果に若干の差があるものの移動に 関してはまったく同じであった。 しかし、SFCWではタイヤユニットでは平地の移動に 移動力を2必要とするようになった。
FCWのマップは平地は道路と同じく1しか移動力を消費しない という前提で作られたものが多く、道路がまったくないマップもある。 そういうマップではタイヤユニットとして扱われる兵器は移動力が 極端に落ち、使いにくくなる場合が多い。
自分の記憶する限りではFCWでは森林に入れない 地上ユニットはなかった思う。 SFCWではタイヤユニットは森林に入ることができなくなった。 「ノアカザントウ」のように相手の陣地につくまでに森林を 通らなければならないようなマップでは自分の陣地を守るためにしか 使うことができなくなり、使えない存在になる。
記憶があいまいなのだが、FCWでは地上ユニットは 揚陸艦に乗り込む場合を除いて浅瀬に進入できなかった気がする。 そして揚陸艦に乗り込む場合は、そこが浅瀬でも移動力を1 しか消費しなかったような気がする。
FCWではマップを表示するウィンドウとコマンド等を表示する ウィンドウが分かれていたが、 SFCWではマップはフルスクリーン表示され、 コマンド用のウィンドウは使う時に開くようになった。
FCWでカーソルがある場所の地形などを表示していたウィンドウは SFCWでは画面の下の隅にマップの一部を覆い隠すように 表示されるようになっていて、結構邪魔に感じることがある。
移動の表示が高速になる上、占領・搭載・補給などのアニメーションが出なくなる。 占領の進行具合が表示されなくなるのが難点。
戦闘表示がそっけなくなる。
残りの弾数は全体的に増えた。 また、メインとサブの弾数が別々に数えられえるように なったため、弾切れを起こすことは格段に少なくなった。
48から60に増えた。 これによりFCW以上の物量作戦が可能になった。(^_^;)
FCWではSelectボタンを押しながら十字キーを押すと、 8マスずつカーソルが移動するという便利な機能があった。 (航空機(特に爆撃機)の移動距離の計算に便利だった。) SFCWではYボタンを押しながら十字キーを押すとマップ画面が スクロールするが、距離を測ったりすることはできない。
輸送艦から一度に2台降ろせるようになった。 FCWの揚陸艦ではそういうことはできなかったと思う。 地上部隊が浅瀬に進入できなかった。 降ろした直後に行動できた?
輸送へりから首都に兵隊を降ろすことは出来なかった。 FCWでは首都を占領できるのは歩兵だけだったが、 SFCWでは戦闘工兵でも首都を占領できるようになった。
全体的に値段は上がったと思う。
いくつかの戦術がこれらの変化によって失われた。
FCWでは、メインの武器もサブの武器もあわせて一つの弾数で記録されていたので、 サブの武器を使わせて弾切れを起こしたところで、 メインの武器で反撃されるような兵器で攻撃するといった戦術が可能だった。 たとえば、戦闘機で戦車を攻撃して弾切れを起こしたところで 他の戦車でとどめをさすとか。 歩兵で戦闘機を攻撃して弾切れを起こしたところで、こちらの戦闘機で 撃ち墜とすとか。
特に戦闘工兵は弾数が3と少なかったので、 1人とか2人とかになった歩兵などで攻撃しておけばすぐに弾切れを起こし、 車両で攻撃してこちらが(金銭的に)大きな被害を受ける といった事態を避けることができた。
しかしSFCWでは、サブの武器を使ってもメインの武器の弾数は 減らないのでこういった戦術はまったく意味をなさなくなってしまった。
またSFCWではメインの武器が弾切れになるとサブの武器を使うようになり、 サブの武器の弾数は無限大のことがあるので、 たとえ弾切れを起こさせることができてもうまくいかない。